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特許を取るべきか、取らざるべきか。それが問題だ。 〜特許で世界市場を独占した小さな会社のお話~

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特許を取るべきか、取らざるべきか。それが問題だ。 〜特許で世界市場を独占した小さな会社のお話~

2020.03.20

技術を守るために特許を取らないという選択をする企業があることをご存知ですか?

こんにちは。ライセンスバンク 代表の山本英彦です。

有名なところで言えば、コカ・コーラ社はコーラを作るレシピは非公開です。

 

特許を取らずにノウハウを自社で管理し、誰も同じものを作ることができないため、
独自性が保たれている例だと思います。

それとは逆に特許を取得し、世界の市場を独占することに成功した企業を今日は紹介します。

地方企業から世界企業に

年間4000億円超の売上をあげる企業で本社を四国、徳島県の阿南市にあります。
日本を代表する化学メーカの日亜化学工業株式会社です。

 

青色LEDや、青紫レーザーなどで有名な企業ですが、
2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が在籍した会社として有名かもしれませんね。

 

今でこそ市場を独占している日亜化学ですが、
中村修二氏が徳島大学の大学院から就職したときには「従業員は180人ほどで、
売り上げは数十億くらい(日経BP社『中村修二劇場』より)」の中小企業でした。

 

「当時の日亜化学の主力製品は、

CRT(ブラウン管)や蛍光灯に使う蛍光体材料が主力の商品である。
リン化ガリウムのような化合物半導体(注:LEDの基になる材料)は、いわゆる新規事業だった。
新規事業の開拓といえば聞こえはいいが、現実はそう格好いいものではない。
(中略)会社の中には、半導体を理解する人はほとんどいなかった。」(同『中村修二劇場』より)

 

世界的大発明!青色LED!!

ノーベル物理学賞を取るような大発明は、大手企業の中央研究室や有名大学の研究室など

一流の研究機関でしか生まれないようなイメージがありますが、
そのような環境とは全く異なる環境で中村修二氏は、青色LEDの開発に成功しました。

 

青色LEDがどのくらいスゴい発明かイメージしづらいかもしれません。
一流の研究機関が、巨額の研究資金を投入しても、なかなか開発できず、
「実用化は21世紀になるだろう(当時は1990年ごろ)」といわれるような研究テーマだったのです。

 

当時、赤色、黄色、黄緑色のLEDはありましたが、青色LEDはありませんでした。
電子機器の世界は青色LEDが開発されるのを待ち望んでいました。
どうして青色が必要なのか、というと、光の三原色の原理をご存知でしょうか?
白色を作るために赤、緑、青が必要なのです。

青色LEDができれば、白色LEDの開発が可能となります。

 

そして白色LEDは、携帯電話のディスプレイや液晶テレビに利用できるので、
爆発的に売れることは間違いありません。そう考えると、青色LEDの開発が遅れていたら、
世の中には、大きなディスプレイのスマートフォンも存在していなかったことになります。
スゴい発明ですね。

 

紆余曲折を経て、中村修二氏は日亜化学で青色LEDの開発に成功し、冒頭で説明したように、

日亜化学は徳島の河南市から一気に日本を代表する企業に成長していきます。

 

青色LEDの特許は製造方法?

中村修二氏が開発した青色LEDは、

[ツーフローMOCVD]と呼ばれる製造方法で基本特許を取得しています。
(注意※基本特許というのは、ある製品を作るために必須の技術について取得された特許です。)

 

「特許はノウハウがばれるから出願しない」というような意見も聞かれますが、
化合物半導体の製造方法において、日亜化学はノウハウの塊である製造方法の特許を出願しました。
そして、特許で技術を守ることで青色LEDの市場を独占し、急成長したのです。

 

確かにコカ・コーラ社のような戦略を考え、

「特許はノウハウがばれるから出願しない」という意見も尊重されるべきです。

 

しかし、日亜化学の例からもわかるように、「特許はノウハウがばれるから出願しない」

というのは絶対的な答えではありません。

技術の内容によっては「出願したほうが良いか、しないほうが良いか」

また「どのように出願すればノウハウがばれないか」など、特許の出願の方法は、色考えられます

 

みなさんならば、どうするか、迷うところですが心配は要りません。

 

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