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医療行為と特許の○○な関係

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医療行為と特許の○○な関係

2020.03.03

「え?医療行為って特許にならないの?」

こんにちは。ライセンスバンク代表の山本英彦です。

 

世界中でコロナウイルスについて話題になっている中、「新しい治療法が発見された」「HIVの薬で、コロナウイルスの治療が可能」等様々なニュースも飛び交っていますね。

 

もし新しいコロナウイルス感染者への治療法を見つければ、億万長者になれるのでは?と考える人も出てくるかもしれません。

しかし、残念なことに、医療行為(手術方法、治療方法、診断方法)って特許にならないんです(注:医療機器や製薬は特許になります)。

医療方法って、すごく高度で、すぐ特許になるのだと思っていた。
いやいや、EBM(evidence-based medicine、根拠に基づく医療)は大切ですが、だからといって、それらは特許にはなりません。

 

そんな話、「自分は医療関係者じゃないし、医療行為なんて関係ないよ」と思われるかもしれませが、

でもちょっと、考えてみましょう。

医療関係者じゃなくたって、あなたやあなたの家族が患者として医療を受けることはありますよね。

それなら、医療行為が特許にならないということを知っておいても損はないですよね。

 

なぜ、医療行為は特許にならないのか?

では、「なぜ、医療行為は特許にならないのか?」を説明するために、いくつか例を挙げてみましょう。

【診療所で】

あなたは原因不明の頭痛で病院に行ったと仮定してください。

医師の先生が丁寧に検査をしてくれて、病名も×××だとわかりました。

 

医師「×××には、特効薬があるから処方しますね」

 

あなた「ありがとうございます。」

 

医師「飲み方について説明しましょう。この薬を1日3回服用してもらうのが本当は一番良いのですが、この薬を1日3回服用するという服用方法(医療行為)は特許で守られているので、試せないのです。効果は半減しますが、1日2回服用してくださいね。」

 

あなた「・・・」

 

こんなの嫌ですよね。

(※これはあくまでも誇張した事例です。)

 

また次のようなことも医療現場で起こるかもしれません。

【手術室の中で】

担当医「本日は予定通り術式△△△(医療行為)で行います。」

 

看護師「先生、ご存じないのですか?昨日、術式△△△は特許登録されましたよ。」

 

担当医「え?本当?」

 

看護師「はい、J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で公開されていました。」

 

麻酔医「わたしも確認しましたが、一部の技術変更を行えば大丈夫だと思います 。少し術式△△△よりも難易度は上がりますが、×××の部分を変更して対応すれば、特許登録者からクレーム(特許の範囲)にはならずに術式△△△が使えると思います。」

 

担当医「その解釈は強引だと思うのですが如何でしょう?うーん、困ったな。損害賠償とか請求されたら困るし、少し難易度が上がるけど、今回は術式□□□に変更しましょう」

 

こんなの嫌ですよね。

(※こちらもあくまでも誇張した事例です。)

 

非常に大げさな事例で説明しましたが、このように医療行為に特許を認めてしまうと、医療従事者の問題はもちろん、患者まで適切な医療を受けることができなくなる可能性が出てきます。なので、医療行為は特許にしないということになっています。

 

【開発場面では】

ただし、先ほど挙げた事例は、企業内での開発会議の場面では、よく行われている話なのです。

 

部長「この製品は〇〇部品を使おうと思っている。何かアイディアは?」

 

部下「○○の部品は先日特許になりましたよ。」

 

部長「え?それは大変だ。それでは、○○の部品を使わないで、少し設計が難しくなるが他のの部品で代用して製品を完成させよう。」

 

といった感じの場面です。

 

 

このように、医療行為は患者が平等に適切な医療を受けられる権利を守るため、特許として認められないことに決まっています。

冒頭のコロナウイルスにしても、きちんとした治療法が確立されれば、世界中で共有したほうがよいですもんね。

ところで、よく医療特許という新聞記事や医療ベンチャー会社の情報を目にしますが、医療行為と違うのか、ということについてはまたの機会に触れますね。

 

最後の事例でありました、通常の商品開発などでは、開発者の権利を守ったり、侵害するリスクを避けるために当然、特許を活用しなければなりません。

それなら、特許で攻められるより、先手必勝、特許で攻める側に回る方が賢い使い方だと思います。

そんな攻める側に回る特許の使い方気になる場合は、ぜひライセンスバンクの無料のWEB特許診断をご活用ください。

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